コツコツ読書ブログ

30代の男がおもに実用書やエッセイを紹介しています。

【反田恭平、舘野 泉】日本人ピアニストのオススメ本2選

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この記事はこんな方にオススメです。

「日本を代表するピアニストってどんな人たちなんだろう?」

「ピアノや音楽についてもっと深く知りたい」

「ピアニストの生き方に刺激を受けて、ピアノがもっとうまくなりたい!」

目次

1.終止符のない人生 著:反田恭平

2.命の響 左手のピアニスト、生きる勇気をくれる23の言葉 著:舘野 泉

1.終止符のない人生 著:反田恭平

出版社 ‏ : 幻冬舎

発売日 ‏ : 2022/7/21

単行本 ‏ : 212ページ

著者について1994年9月1日、北海道札幌市生まれ。

ピアニスト、指揮者。

2012年、高校在学中に日本音楽コンクールで第1位に入賞。

2014年、チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院に首席で入学。

2015年、イタリアの「チッタ・ディ・カントゥ国際ピアノ協奏曲コンクール」古典派部門で優勝を果たす。

2016年1月のデビューリサイタルでは、2000席のサントリーホールでチケットを完売。

2017年より、ポーランドフレデリック・ショパン国立音楽大学(旧ワルシャワ音楽院)に在籍。

2021年10月、第18回ショパン国際ピアノコンクールで第2位に輝く。

2023年以降はミュンヘン・カナダ他、新しい地域でのデビューが控えている。

オンラインサロン「Solistiade」を主宰し、奈良を拠点にジャパン・ナショナル・オーケストラ株式会社を運営するなど、多彩な活動を展開している。

夢を叶えた瞬間からすべてが始まる

日本人として51年ぶりのショパン国際ピアノコンクール2位の快挙、自身のレーベル設立、日本初“株式会社"オーケストラの結成、クラシック界のDX化脚光を浴びる若き天才は次代の革命家でもあった

ーーいま世界が注目する音楽家の軌跡と未来

■序章 冠を獲りに行く

■第1章 ピアニスト反田恭平誕生

■第2章 いざ、世界へ

■第3章 人生を変えるショパンコンクール

■第4章 僕が世界で2位を獲れた理由

■第5章 音楽で食べていく方法

■第6章 音楽の未来

■第7章 僕を支えた天才たち

■おわりに

この本を読もうと思ったわけ

反田さんは今最も勢いのある日本人ピアニストで、お名前もよく知っています。

僕自身数年前からピアノを習い始め、現在もレッスンに通っています。

プロのピアニストの考え方に触れて、自分の演奏上達につなげたいと思いました。

極端な話、僕は「いつ死んでもいい」という覚悟で昔からずっとピアノを弾いている。

会場が大きかろうが小さかろうが、聴衆が2000人だろうがたった一人だろうが、コンサートを差別しない。

絶対に手抜きをしない。

すべてのステージで、毎回全身全霊でピアノを弾き切る。(P.139) 

ピアニストにとって、コンクールの結果より大事なことはいくらでもある。

結果が何位であろうが、偉ぶることなく増長することなく、腐らず永遠の成長を続ける。

挑戦者としての真摯な姿勢を、僕たち音楽家は絶対に忘れてはならないのだ。(P.200)

反田さんは義理人情に厚く、クラシック愛にあふれたエネルギッシュな方でした。

加えてショパンコンクールに向けて、過去にコンクールで弾かれた曲を徹底的に分析する聡明さもお持ちです。

奥様である小林愛実さんとは幼なじみであり、コンクールを経てもお二人の絆は変わらなかったというエピソードに感動しました。

2.命の響 左手のピアニスト、生きる勇気をくれる23の言葉 著:舘野 泉

本の長さ:276ページ
出版社:集英社
発売日:2015/5/26

(著者プロフィール)
舘野 泉(Tateno Izumi)
1936年東京生まれ。

1960年東京藝術大学首席卒業。

64年よりヘルシンキ在住。

68年メシアン・コンクール第2位。

世界各国で行った演奏会は3500回を超え、世界中の聴衆から熱い支持を得る。

2002年脳出血により右半身不随となるも、2004年「左手のピアニスト」として復帰。

シベリウス・メダル(2006年)、旭日小綬章受章(2008年)、東燃ゼネラル音楽賞本賞(2012)ほか受賞歴多数。

2006年左手作品の充実を図るために「舘野泉左手の文庫(募金)」を設立。

2012年~2013年に左手ピアノ音楽の集大成「舘野泉フェスティヴァル~左手の音楽祭」を開催。

2014年ベルリン・フィルハーモニー・カンマームジークザールでリサイタルを行う。

南相馬市民文化会館(福島県)名誉館長、日本シベリウス協会会長、日本セヴラック協会顧問、サン・フェリクス=ロウラゲ(ラングドック)名誉市民。

世界が認める奇跡のピアニストが贈る23の優しい言葉と心に沁みるエピソード。

生きる喜びと勇気がわいてくる。

78歳にして現役のピアニスト舘野泉氏。

左手のピアニストになるまでの経緯や彼の生きる喜びを、印象的な23の言葉とエピソードに託して展開する。

障がいを克服して新たな音楽の道を開いただけでなく、78歳でも現役の演奏家として続けてこられたコツが語られ、高齢になってより人生が充実していくことに共感する読者も多いことだろう。

日本を代表するピアニストで、早くから海外で評価を受け、フィンランドでは英雄的な存在でもある。

そんな舘野氏が脳溢血で舞台上で倒れたのが64歳。

演奏家生命は絶たれたと思われた。

しかし、2年後、脅威の精神力とリハビリで、再び舞台に復帰。

まさに生きる奇跡といえる存在だ。

震災にあった南相馬市へ支援、「舘野泉 左手の文庫」基金の設立など社会的な貢献も注目されている。

彼が多くの作曲家に委嘱して数々の「左手の音楽」が生まれ、多くの感動を生んでいる。

彼の生きる指針、豊かな感性、おおらかな人柄を紹介する。

<目次>
●第一章 六七歳 「左手のピアニスト」としての再出発
●第二章 ハンデに妥協せず音楽の本質を追求しつづける
●第三章 音楽は生きる喜び 人と人をつなぐ

この本を読もうと思ったわけ

NHKで館野さんの特集番組を見て、左手だけで演奏するピアニストがいるんだと衝撃を受けました。

館野さんはどうやって病気から再起し、ここまで立ち直れたのか。

館野さんの生き方(リカバリー)を知りたくて、この本を読みました。

脳神経をやられたわけだから、何事も思うようにいかなくて当然です。

絶望的になるほど回復が遅くても、それでいらだったり、不安に駆られたりせず、「時間がかかるものなんだ」と納得するしかありません。

大事なのは、自分が今置かれている状況を認め、受け入れたうえで、それでも希望を失わないこと。

そのときやるべきこと、やれることを淡々とやり続けていくことなんだと思います。(P.13)

音楽をするのに、手が一本か二本かなんて、どうでもいい。

大事なのは、何を表現するか、聴く人に何を伝えられるか。

右手は動かなくても、思考や感覚は自由に羽ばたく。

曲の中に自分の心を込めることができる。

左手一本でも、両手での演奏になんら遜色のない、素晴らしい音楽を生み出せるはずだ。(P.59)

演奏というのは、譜面を通して作曲者の魂をひもといていく真剣勝負。(P.88)

だからなんでしょうね、自分でも不思議なくらい、『あれができない、これができない』と思わずにいられる。

別に、そういう『ないない尽くし』の気持ちを意識して振り払おうとしたり、見ないようにしているわけじゃないんですよ。

両手のとき以上に、『音楽と一体になっている!』という充実感と喜びが自然と溢れてきて、なんの不足も不自由も感じていないというか……。(P.138) 

人生は簡単になにかを失って終わりではない。

館野さんの物事を悲観せず、おおらかに見る姿勢を見習いたいと思いました。

僕も今事情があってピアノを弾きたくても弾けない状況にあります。

でも「いつか思い切り楽しく弾ける日が来る。だから諦めずに頑張ろう」と思えました。

喪失や絶望を経ても、人は力強く生きられるのだと勇気をもらえる一冊です。

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【障害者だから恋愛は諦めるべき?】精神障害者が語る恋愛と結婚とセックス――当事者・家族・支援者のお悩みQ&A

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この記事はこんな方にオススメです

精神障害の当事者で恋愛がしたいが、不安や難しさを感じる

精神障害の当事者で恋愛の仕方(出会い方)が分からない

精神疾患のある当事者の親で、子どもには恋愛は無理だと諦めている

精神障害者が語る恋愛と結婚とセックス――当事者・家族・支援者のお悩みQ&A(編著:YPS横浜ピアスタッフ協会,精神障害当事者会ポルケ,蔭山正子,横山恵子)

 

目次

・基本情報

・この本を読もうと思ったわけ

・この本の内容紹介

・この本で学んだこと

・まとめ

精神障害者が語る恋愛と結婚とセックス」の基本情報

出版社 明石書店

ISBN    9784750350530
判型・ページ数    A5・256ページ
出版年月日    2020/08/10

YPS横浜ピアスタッフ協会 編著
精神障害当事者会ポルケ 編著
蔭山 正子 編著
横山 恵子 編著

恋愛と治療、結婚と回復……。症状に苦しみながら、当事者たちはどうリカバリーし、そしてパートナーと出会ったのか。

恋愛や結婚に不安をもつ当事者の方、周囲で支える家族や支援者の方向けに、当事者と専門家がチームを組み、時に優しく時に真剣にアドバイスを贈る。

精神障害者が語る恋愛と結婚とセックス」を読もうと思ったわけ

僕は発達障害精神疾患がある当事者です。

子どもの頃からコミュニケーションが苦手で彼女がいたことがありません。

最近少し元気になったのかパートナーがほしいと思うようになりました。

今通っている作業所や地域活動支援センターでは恋愛の話は気恥ずかしくてできません。

また僕自身障害者が恋愛なんて無理と諦めている部分もあります。

でも他の当事者がどうやって恋愛してるんだろうと気になり、仲間を探すような気持ちでこの本を読もうと思いました。

障害者だって恋愛していいんだと、背中を押してもらいたかった部分もあります。

精神障害者が語る恋愛と結婚とセックス」の内容紹介

今、思い返すと私はただ自分の未熟さや甘えを精神疾患があることに転嫁して逃げていただけだったんだと思います。

だから私のように逃げ道として精神疾患があることを伝えるのであれば相手が去ってしまうリスクは高まるのかもしれません。(略)

だから精神疾患ばかりに目を向けずに自分がなりたい人物像を描いておいたり、憧れる人を見つけて少しでも近づいていけるように努力していけば大きな問題ではないのではないかと思っています。(P.73)

お金がないということで嘲笑されることもあります。

肩身が狭い思いをすることもあります。(略)

それでもいいよと言ってくれる人がどこかにいるとまずは信じてみませんか?

そのときに背伸びをせず今の状況を正直に伝えることから始めてみてください。

そして完璧を求めるのではなく少しズレた価値観を大切にしてほしいです。

少しのズレはお互いの世界を広げてお互いの理解が深まっていくと思います。(P.77)

精神障害者が語る恋愛と結婚とセックス」で学んだこと

この本を読んで精神障害者の恋愛は健常者の恋愛と大きくは変わらないなと感じました。

僕自身も精神疾患がありますが、元気な時はとても元気だし常識的な行動ができていると思います。

でもなにかのきっかけで体調が悪くなった時に色々な症状が出る。

その波に振り回されて辛いというのが、精神疾患あるあるではないでしょうか?

精神障害者は24時間365日ずっと妄想に取りつかれて危険な存在だ、というのは偏見です。

と言ってもこのブログを書いている今、僕はとても調子が悪いです…。

自分は弱みを見せるのが苦手なので、まずはヘルプを出すところから始めたいなと思いました。

あとは精神障害を言い訳にせず、自分を成長させることが大切なんだと思いました。

最近僕は新しい趣味を探して、色々な人とも会っています。

この調子で経験を積み重ねていきたいです。

精神障害者が語る恋愛と結婚とセックス」のまとめ

僕自身精神障害者には恋愛できない、しちゃいけないという固定観念にとらわれていたなと気がつきました。

でもそれは失敗したくない、恥ずかしい思いをしたくないという気持ちの裏返しだったのかもしれません。

ただ低収入など現実的な課題もあるので、難しい問題ですね。

作業所の工賃を上げてほしいなあ…。

まずは色々な人との付き合いを怖がらず、楽しみたいと思いました。

この本を読んで障害の有無に関係なく、相手を一人の人間として尊重することの大切さを学びました。

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【大爆笑】ウツ婚!! ――死にたい私が生き延びるための婚活(著:石田月美)の感想

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●この本はこんな方にオススメです。

精神疾患の当事者で、恋愛や結婚にためらいがある。

・できれば病気に理解がある人と恋愛・結婚したい。

精神疾患がある家族や友人がいて、将来が心配だ。

ウツ婚!! ――死にたい私が生き延びるための婚活(著:石田月美)

 

目次

・基本情報

・この本を読もうと思ったわけ

・この本の内容紹介

・この本で学んだこと

・まとめ

「ウツ婚!!」の基本情報

出版社 晶文社

石田月美 著
四六判並製 272頁

うつ、摂食障害・対人恐怖・強迫性障害など様々な精神疾患を抱え、実家に引きこもり寄生する体重90kgのニートだった著者がはじめた「生き延びるための婚活」。

何度も失敗し、「喰い逃げ」もされ、それでも婚活を通じて回復していく経験を綴る傷だらけの物語編と、その経験から得たスキルとテクニックをありったけ詰め込んだHOW TO編の2本立て。

ケッコン? 何ソレ、おいしいの?

笑って泣いて役に立つ、当事者はもちろん支援者にも読んで欲しい、生きづらさ解体新書。

【目次】

■ウツ婚!! 物語編──ビョーキの私が生き延びた奇跡の婚活ストーリー
Scene 1 塔の上のメンヘラーゼ
Scene 2 戦場のガールズライフ 開幕?
Scene 3 闇なのにデートもしな?
Scene 4 本命捕獲計画
Scene 5 家族にまつわるエトセトラ

■ウツ婚!! HOW TO編──生き延びるだけで精一杯女子的サバイブ戦略虎の巻
Lesson 1 まずは「生活」をやってみよう
Lesson 2 見た目問題、ただパッケージを変えるだけ
Lesson 3 出会う、デート、相手の選び方
Lesson 4 コミュ症による婚活コミュニケーション術
Lesson 5 婚活は役所に受理されるまでが婚活です

「ウツ婚!!」を読もうと思ったわけ

僕には精神疾患があり、精神科にも通っています。

最近は通っている作業所の女性スタッフさんに片思いをしています。

ただ現実問題として付き合うとかは無理だと分かっています。

収入がほとんどなく、自分の生活だけで精一杯だし。

そんな悶々とした気持ちを抱えてネットを見ているとき、この本を見つけました。

第一印象は女性は精神疾患があっても結婚できることもあるだろうし、「女性はいいなあ」という感じでした。

まあ男性に選ばれるしか生きる術がない女性の生き方も辛いと思いますが…。

誰にも選ばれない、選ぶチャンスすらない自分よりはましじゃないか。

そんなギスギスした気持ちをぶつけるような思いで、この本を手に取りました。

「ウツ婚!!」の内容紹介

でも様々な、女であることに傷ついた方を見てきて、私自身もその中の一人で、やっぱりこの叫びは私の本音なのです。

新保守主義と言われようが、専業主婦は白アリだと言われようが、後ろ指を指されても。

ご立派な建前やイデオロギーよりもっと切実に追いつめられた状況に私たちはいます。(P.195)

だからこそ、自分が「患者」以外である場所を探して欲しいのです。

患者であるということは一時期必要なことです。

病気であると認めることが回復していくために必要であるのと同じように。

しかし、その中だけで生き続けることには限界があります。

患者でもあるが、そうじゃない自分も持つ。

そのためにちょっと他の場所を覗いてみて下さい。(P.197)

「仕事のために」仕事をしないでください。

「婚活のために」仕事をしてください。

仕事は、時間にカギ括弧を付けてくれる・出会いがある・お金がもらえる。

それだけのためのものです。

仕事のために仕事をして心身のバランスが崩れたら元の子もありませんし、全く違う目標のためにそこそこの力でやった方が案外長続きするものです。(P.203)

そこでウツ婚では「1/3原則」というのを作っています。

自分が今のような状態にあるのは、「社会のせい・親(原家族)のせい・自分のせい」と決めてしまい、1/3ずつ責任を分けっこします。

そして、もう1/3であると決めて、それ以上は考えません。

本当は誰のせいかなど答えは出ません。

そして今は考える時ではありません。(P.249)

「ウツ婚!!」で学んだこと

精神疾患がある著者が婚活をしてパートナーを見つけるまでのお話を赤裸々に語っています。

世間的には、夫婦は平等な立場でお互いに支え合うものだという認識が広がっています。

そんななかで男性に養ってもらう、男性に選ばれる人生って時代錯誤では?とも思いました。

ただもとはといえばこの社会で多くの女性が弱い立場に置かれている。

特に持病があるとさらに生き方が狭まり、生活保護か結婚してパートナーに養ってもらうしか生きる道がない。

そんな社会の構造に問題があるとも感じます。

著者はその中で人生を諦めず、自分で婚活という生き方を選んだんだなと思いました。

本人とパートナーが納得しているなら、そういう生き方があってもいい気がします。

これからの時代は結婚しているかどうか、お金があるないという状態ではなく、本人が望む生き方をして満足しているかが大事になるのかなと思いました。

「ウツ婚!!」のまとめ

著者の素直な語り口には嫌味がなく、読んでいて不快な気持ちにはなりませんでした。

むしろ読み物としてめちゃくちゃ面白くて、何度も笑ってしまいました。

色々なパロディや引用を多用していて、文才のある方です。

人生を軽やかでしなやかに生きるための術がたくさん書かれていて、気持ちも明るくなりました。

まじめすぎて物事を「こうあるべき」と難しく考えすぎる人には、気づきや発見があると思います。

電子書籍版もあります。

地元の本屋を守ろうと頑張ったが閉店… これから本屋はどうなる?

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先日地元でよく通っていた本屋が閉店した。

突然のことでショックだったし、閉店した今もまだ信じられない気持ちだ。

僕なりに書店を守るためにできることはしているつもりだった。

欲しい本があればネット通販では買わず、店舗に電話して取り寄せてもらうなど、意識的に実店舗で本を買うようにしていた。

しかし最近は本代も高く(というか物価が全体的に高く)、気軽に本を買えなくなった。

金券ショップで図書カードを買ったり、ポイントを使ったりして、節約しながら買っていた。

今はYouTubeなど無料で楽しめる娯楽が溢れているし、お金を払うハードルが以前に比べてかなり上がっていると感じる。

割高で最後まで読んでみないと面白いか分からない本を買うのは、リスキーとみなされても仕方ない。

本が好きな自分でもそう思うのだから、一般の方はますます本を読まなくなるだろう。

それも時代の流れだと理解しつつ、このままでいいのかなという憤りと悲しみ。

色々な思いがないまぜになっている。

ーーーーーーーーーーーーーー

閉店するお店に感謝の気持ちを伝えるため、文庫本を2冊買った。

お店のブックカバーをもらえるのもこれが最後かと思うと切なかった。

昔は店員さんがブックカバーをつけてくれていたが、最後は自分でカバーを持ち帰り、自分でつける方式になっていた。

お店の人につけてもらう瞬間の特別感が好きだったのになあ…。

やってもらうのが当然とは思わないけど、合理化の波によって本を巡る文化が消えたのを痛感して悲しくなった。

今のところ近くに他の書店もあるので、まだなんとか本が身近にある状態。

しかし3・5年後もお店があり続けると思えるほど楽観的でもない。

これから本屋はどうなるんだろうという不安が強い。

自分なりに地元の本屋を守ろうと頑張ったけど、残念な結果になったこと。

まだ気持ちの整理がついていないけど、思い出は消えない。

これまで本当にありがとう。

さようなら。

 

●お店で最後に買った本

 

【感想】50歳からの性教育(著:村瀬幸浩,髙橋怜奈,宋 美玄,太田啓子,松岡宗嗣,斉藤章佳,田嶋陽子)

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この本はこんな方にオススメです。

性教育の知識をアップデートしたい大人の方(年齢関係なく)。

・夫婦関係やセックスに悩みがある方。

50歳からの性教育(著:村瀬幸浩,髙橋怜奈,宋 美玄,太田啓子,松岡宗嗣,斉藤章佳,田嶋陽子

目次

・基本情報

・この本を読もうと思ったわけ

・この本の内容紹介

・この本で学んだこと

・まとめ

「50歳からの性教育」の基本情報

出版社 河出書房新社

新書 新書 ● 208ページ
ISBN:978-4-309-63163-9 ● Cコード:0136
発売日:2023.04.26

人生の折り返し地点でもう一度「性」を学び直す!

暮らしと人間関係をよりよくしたい50代のための「性教育」とは?

第一線で活躍する専門家たちによる性の特別授業、始まります!

かつて、学校教育において性教育は忌避され続けてきた。

性教育を受けないまま大人になった50代前後の世代の人たちは、多様化する現代社会のなかで岐路に立たされている。

古い価値観を引きずったままでは生き残れない時代だ。

加齢や病気などで健康状態の変化が気になる世代こそ、もう一度性について学び、人生の歓びを味わうことが大切だ。

100歳人生を充実させたい大人のための性教育

【本書の主な内容】
第1講「更年期」~誰もが通るその時期の過ごし方~
講師・髙橋怜奈
更年期で将来が変わらないために/更年期=ネガティブなイメージ/治療で不調を避けられる可能性/子宮を神秘化することの弊害

第2講「セックス」~思い込みを手放して仕切り直す~
講師・宋美玄
男性の誤解と、女性の知識不足/ セックスの「思い込み」を捨てよう/ 男性器中心主義セックスからの卒業/いつもフルコースでなくていい/オーガズムへのこだわりは禁物!/「濡れない」への多様なアプローチ

第3講「パートナーシップ」~相手への尊重と傾聴~
講師・太田啓子
円満な関係のために手放すべきもの/ 妻は夫を「立てる」べき?/不機嫌で人を動かす夫たち/50代で離婚を決意する理由/DVが始まるタイミング

第4講「性的指向性自認」~LGBTQを知っていいますか?~
講師・松岡宗嗣
想像力の欠如が差別につながる/同性愛は「病気」ではない/多様な性のあり方を知ることから/自治体で導入されるパートナーシップ

第5講「性暴力」~加害者にならないために~
講師・斉藤章佳
加害者は「モンスター」ではない/性加害をする本当の理由/相手が女性だと態度を変える心理/大人は何を学び直せばいいのか

第6講「ジェンダー」~“らしさ”を問い直す~
講師・村瀬幸浩×田嶋陽子
教科書にクリトリスが描かれない国/男たちはペニス信仰から解放されたか?/男と女がそれでも結婚したい理由/50歳、これからをどう生きるか

「50歳からの性教育」を読もうと思ったわけ

1つ目の理由は最近メディアで性教育の重要性を見聞きするようになったからです。

僕は独身で彼女もいないので、これまでは”関係なくね?”と他人事でした。

でもパートナーがいるいないに関わらず、自分事として捉えた方がいいのかなと思うようになりました。

2つ目は今60歳になる両親を見ていて、こうはなりたくないと思ったからです。

今年父親は仕事を定年退職しましたが、自分の好きなことばかりしています。

妻(僕の母)はまだ働いていますが、父は家事をして労わろうともしません。

父にはパートナー(女)を下に見る意識があり、その根底には性教育の欠如があると僕は感じました。

父は自分が不勉強だという意識すらなく、本当にかわいそうだなと思います。

自分は父のようにはなりたくない、正しい知識や心構えを知りたいと思い、この本を読んでみました。

「50歳からの性教育」の内容紹介

これだけ性器のサイズと、挿入時間が取り沙汰されるのは、セックスを男性器中心に考えていることの表れでもあります。

挿入こそがセックスで、それは射精で締めくくられるというイメージは男性だけでなく、実は女性にも広く共有されているのではないかと思います。(略)

「いつまでも元気でいなければならない」という思い込みを、男性が早々に捨てたほうがいいのは、これは裏を返せば「元気でなければセックスできない」ということになるからです。(P.55)

自分のことを自分でできるという「自立」と「他者へのケア」は別ものなのだと感じさせられます。

自立さえできればいいというわけではなく、ケアが必要な存在へのケアを主体的にやるという意識を、性別問わず(特にいまあまりそう言われない男の子に)持たせないといけないと思います。(P.84)

「ケアの欠如」は実は暴力なのです。(P.95)

聞いて、言葉で伝える。

これはパートナーとの関係性を変えるだけでなく、子どもとの関係性も変え、交友関係にも変化をもたらすでしょう。(P.101)

男のなかにあるペニス信仰と、『俺は男だ!』みたいな部分と、女性を「穴」と「袋」としか見ない部分と、これから男たちはどう闘っていくのか、男も女も自分のなかの内面化された男文化と向き合ってはじめて、そこから、新しい女と男との関係が始まるんじゃないかと思います。(P.167)

「50歳からの性教育」で学んだこと

僕はセックスの経験がないので、昔より性機能が衰えたなという感覚はありません。

でも今後自分も勃起しなくなったり、性欲が落ちる未来を頭の片隅に置いておくのは大事だなと思いました。

仮にそうなったら男として終わりではなく、その状態でも楽しめるやり方を探せばいい。

セックスやマスターベーションにこれが正解!というのはないんだと分かりました。

(性的同意や避妊は絶対に必要だけど…)

また男性の中にある「自分は男なんだ!」という意識がパートナーのケアの欠如につながっている。

という指摘には納得しました。

男性は男らしさの鎧を脱ぐと、不都合な”一個人としての自分”を直視しないといけないのが嫌なんですよね。

むき出しの自分でどう生きていいか分からないというか…。

だからデメリットがあっても男らしさに依存したくなる気持ちは僕にもあります。

でも過剰な男らしさから降りた方が楽だと思えるようになれたらいいなと思います。

「50歳からの性教育」のまとめ

この本の中に「性教育は人権教育」という言葉があって本当にその通りだなと感じました。

パートナーとフェアな関係を築くには一生努力が必要で、それを怠ってはいけない。

いくつになっても学ぶ努力をすることが大事なんだなと思いました。

パートナーがいる・いないに関わらず、生き方を見直すきっかけになる一冊です。

【ワクワクする】地雷グリコ(著:青崎有吾)の感想※ネタバレあり

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この本はこんな方にオススメです。

・最近面白い小説がなくて、オススメの本を探している

ラノベのような読みやすい小説が好き

・心理戦や頭脳戦が大好き!

地雷グリコ(著:青崎有吾)

・基本情報

・この本を読もうと思ったわけ

・この本の内容紹介

・この本の感想

・まとめ

「地雷グリコ」の作品情報

出版社 ‏ : KADOKAWA
発売日 ‏ : 2023/11/27

ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説!

射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。勝負事に、やたらと強い。

平穏を望む彼女が日常の中で巻き込まれる、風変わりなゲームの数々。

罠の位置を読み合いながら階段を上ったり(「地雷グリコ」)、百人一首の絵札を用いた神経衰弱に挑んだり(「坊主衰弱」)。

次々と強者を打ち破る真兎の、勝負の先に待ち受けるものとは――ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説、全5篇。

「地雷グリコ」を読もうと思ったわけ

新聞でこの本が本格ミステリ大賞日本推理作家協会賞山本周五郎賞をを3つ獲ったと紹介されていました。

僕はデスノートライアーゲームのような頭脳戦系のお話が大好き!

頭がよくないので内容を完璧には理解できないのですが、ヒリヒリした雰囲気を楽しむのが好きなんです。

久しぶりにワクワクしたいなと思って読んでみました。

「地雷グリコ」の内容紹介

地雷グリコ

坊主衰弱

自由律ジャンケン

だるまさんがかぞえた

フォールーム・ ポーカー

エピローグ

「地雷グリコ」の感想

誰もが一度は遊んだことがあるゲーム(グリコ等)がアレンジされていて、親近感と真新しさがありました。

ルール説明のときに解説用のイラストが結構あり、小説なのにこんなに絵があるんだと驚きました。

でもこのぐらい親切に説明してくれる方がちょうどよいのかも。

文章だけだと途中から訳が分からなくなって読む気が失せることがありますし。

※ここからネタバレありなので要注意

ヒロインの女の子はルールの範囲内でズルやイカサマをするのが得意。

勝つためなら手段を選ばない戦い方をします。

どのゲームでもズルをするのですが、ヒロインの好感度は下がらず、つい応援してしまうという塩梅がよかったです。

特に「だるまさんがかぞえた」が面白かった。

内容は公園でだるまさんが転んだをアレンジしたゲームをするというもの。

この公園は360度生垣に囲まれていて外が見えないつくりになっています。

鬼はプレイヤーを視認しないといけないというルールがあり、ヒロインはこのルールを逆手にとって相手をハメます。

ヒロインの作戦は一度南口から出て道路を歩き、北口からまわりこんで対戦相手にタッチするというもの。

対戦相手はヒロインの動きは分かっているのに、ルール上身動きが取れずゲームセットを待つだけという展開に爽快感がありました。

これだけ書くと「それくらい普通じゃね?」と思うかもですが、それ以外にも色々な駆け引きがあっての作戦なんです。

「地雷グリコ」のまとめ

物語も生徒会メンバーと戦うところから始まって、最後は他校のボス(中学時代の友達)との最終決戦という流れが面白かったです。

ラノベ調でスラスラと読みやすく、漫画のような展開がよかった。

内容的にはラノベでシリーズものにしてもいいと思いましたが、欲張らずに1冊にまとめていた点も評価したい。

シリーズものになると結局読まないこともあるのでね…。

頭脳戦でドキドキできて、次は誰と戦うんだろうとワクワクもあり、いい気分転換になりました。

普段ミステリを読まない人、この作者さんが初めての方でも読みやすいと思います。

買って損はないと思うので、興味のある方は読んでみて下さい。

【元気が出る!】お笑い芸人さんの面白いエッセイを大紹介

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「芸人さんの面白トークを読んで気分転換したい!」

「好きな芸能人のプライベートをもっと知りたい」

この記事は面白い芸人エッセイをお探しの方にオススメです。

僕はバラエティ番組が好きで、特にオードリーさんの番組や「水曜日のダウンタウン」をよく見ます。

そんな僕が実際に読んでオススメしたいエッセイを紹介します。

読めばあなたに合った1冊がきっと見つかるハズ!

目次

1.完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込 /オードリー・若林正恭

2.僕の心臓は右にある /チャンス大城

3.きれはし /ヒコロヒー

お笑い芸人の面白いエッセイ1「完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込/オードリー・若林正恭

オードリー若林の大人気エッセイが文庫化!+単行本未収録作品完全収録

単行本未収録連載100ページ以上!

雑誌『ダ・ヴィンチ』読者支持第一位となったオードリー若林の「社会人」シリーズ、完全版となって文庫化!

彼が抱える社会との違和感、自意識との戦いの行方は……?

〇こんな人にオススメ

・自意識過剰でプライドが高い

・やりたいことがない、無気力状態

・何者かになりたい欲が強すぎて辛い

ぼくらのような人間はネガティブで考え過ぎな性格のまま楽しく生きられるようにならなきゃいけないんですよ。

前にも書いたけど性格は形状記憶合金のようなもの。

なかなか変えられない。

だから変えるんじゃなくてコントロールできるようになればいい。(略)

そんな時は自分と思考を繋ぐクラッチを外して趣味や家事に没頭してみたり。

それを何千回と繰り返すうちに癖になって、なんとなくネガティブといい付き合いができるようになる。 (P.239)

ぼくは学生時代、学園祭が終わって実行委員が涙を流しながら「がんばったね」なんて言って抱き合っているのを見て、お金ももらえないしそんなにがんばって何の意味があるんだろうって思って眺めていたクズだ。(略)

逆だったのだ。何かをしているのに意味が無いのではなくて、意味が無いからこそ”せっかく”だから楽しいことをするのだ。(P.251)

特にすごい訳じゃなく、特にダメじゃない。

そんな自分の自己ベストを更新し続けていれば、「結果」があとからやってこようがこなかろうがいいじゃないか。(P.345)

僕がこの本を読もうと思ったきっかけ。

それは自意識過剰のせいで思うように行動出来ず、自分の世界が広がらないことに焦りを感じたからです。

”いつも自分が自分が”って感じで。

ずっと自分を抱えて生きるのに疲れたというか…。

「自分も若林さんのように楽しそうに生きたいな」

そう思って読んでみました。

学生時代の若林さんはひねくれていて、何事も斜に構える性格でした。

しかし芸人になって仕事をし、新しい人と出会うことで考え方が変わっていきます。

若林さんは自分を客観視したり受容することで、「そうか、自分はこんな人間なんだ。でもこんな自分でいいんだ」と気づいていきます。

変わっていく自分。なかなか変わらない自分。

全部を受け入れて、楽しく生きればいいんだ。

僕はこの本を読んでそんな気持ちになれました。

この本を読めば無駄なプライドや自意識を捨て、等身大の自分を愛せるようになりますよ。

お笑い芸人の面白いエッセイ2 「僕の心臓は右にある 著:チャンス大城

いじめられっ子だった尼崎時代、東京での地下芸人時代、

――チャンス大城がはじめて語る、あなたの想像を超えてくる実話。

芸歴30数年の芸人、チャンス大城

本名、大城文章(おおしろ・ふみあき)47歳。

長すぎる雌伏のときを超え、今、お茶の間の記憶に残る男としてTV出演急増中。

テクニックに長けたお笑いを魅せる芸人が多いなか、「このひとなんだ!? また見たい!」と思わせる男。

彼の常軌を超えた発想と行動はどこから来るのか?

「濃ゆい町」尼崎で育ち、東京で生き抜いてきた自らの半生をはじめて語る。

とんでもない人生なのに、読むとなぜか元気になる。

笑って泣ける、赤裸々すぎる半生記。

 〇こんな人にオススメ

・とにかく腹の底から笑いたい!

・芸人さんの強烈なエピソードトークが好き

・地下芸人のディープな世界を知りたい

僕がチャンス大城さんを知ったのは「水曜日のダウンタウン」のドッキリ企画。

チャンスさんの天然なリアクションを見て面白い人だなと思い、エッセイを手に取りました。

タイトルにある通りチャンスさんは内臓逆位で、心臓をはじめ臓器がすべて左右対称になっているそうです。

この本で特に面白かったエピソードを紹介します。

チャンスさんがお父さんの部屋に野良犬を入れてけがをさせた。

その話を教会の懺悔室で神父さんに話すと、笑いすぎた神父さんが救急車で運ばれた話。

・小学校時代の友達・ウメヤマ君がチャンスさんの誕生日にサプライズを計画。

ウメヤマ君は川に潜ると、しばらくしてチャンスさんが立っているマンホールの下から登場。チャンスさんを驚かせた。

・夜間高校の同級生・コダマさん(50代)に肝試しをしたら、すごくビビった。

・チャンスさんがコンビニバイトをしていた時、デビュー前の椎名林檎さんと会っていた。

中学・高校時代のチャンスさんはどぎついいじめに遭っており、ハードな話もたくさんあります。

ただ読んでいて辛いなあ…とはならず、笑えてくるのが不思議です。

チャンスさんの素直な語り口がいい味を出しています。

(もちろんいじめは絶対にダメです!)

この本を読むと「チャンスさんも頑張ってるし、自分も頑張ろう!」と前向きで明るい気持ちになれます。

面白すぎてなんの話を読んだか忘れるくらいのインパクトがあります。

何度も読んで面白いですよ!

お笑い芸人の面白いエッセイ3 「きれはし 著:ヒコロヒー」

発売日:2021/08/04

出版社 ‏ : Pヴァイン

国民的地元のツレ、初のエッセイ集!

独特の世界観と言語センスでブレイク中、いまやテレビにラジオはもちろん、ウェブメディアや雑誌などへの執筆でもひっぱりだこの女性芸人ヒコロヒーが初のエッセイ集を刊行!

noteに発表されたエッセイから厳選して加筆したものに書き下ろしを加え、下積み時代の情けなくも可笑しいエピソードから、急激に注目を集めるようになった最近の心情までがユーモラスかつシャープに綴られています

目次

はじめに
まるこ
宇宙
方言
タイムリープ
岐阜営業
コリドー前編
コリドー後編
サマージャム
彼女たちについて
バイト
ドンキのジーパン
電子書籍
春はスピッツ
お客
2020
香水
チェックリスト
おわりに

 〇こんな人にオススメ

・女性芸人さんのプライベートが知りたい

・売れない芸人さんの苦労話が好き

・恋バナに興味がある

人気女性芸人・ヒコロヒーさんのエッセイ本です。

実際に経験した面白話や失敗談を赤裸々に語っています。

ヒコロヒーさんの痛いくらいにまっすぐな人間性が伝わってきます。

個人的にはヒコロヒーさんが笑いのために嘘をつき、それがバレたことで気になる男性とのご縁がなくなったお話が印象的でした。

自業自得といえばそれまでですが、恋愛に奥手なヒコロヒーさんの繊細な心模様を知り、胸が締め付けられました。

楽しいことも辛いことも着飾らずにストレートに表現する。

ヒコロヒーさんの心根や芸人としてのプライドが文章から伝わり、ヒコロヒーさんのことがもっと好きになりました。