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この本はこんな方にオススメです。
・最近面白い小説がなくて、オススメの本を探している
・ラノベのような読みやすい小説が好き
・心理戦や頭脳戦が大好き!
地雷グリコ(著:青崎有吾)
・基本情報
・この本を読もうと思ったわけ
・この本の内容紹介
・この本の感想
・まとめ
「地雷グリコ」の作品情報
出版社 : KADOKAWA
発売日 : 2023/11/27
ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説!
射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。勝負事に、やたらと強い。
平穏を望む彼女が日常の中で巻き込まれる、風変わりなゲームの数々。
罠の位置を読み合いながら階段を上ったり(「地雷グリコ」)、百人一首の絵札を用いた神経衰弱に挑んだり(「坊主衰弱」)。
次々と強者を打ち破る真兎の、勝負の先に待ち受けるものとは――ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説、全5篇。
「地雷グリコ」を読もうと思ったわけ
新聞でこの本が本格ミステリ大賞、日本推理作家協会賞、山本周五郎賞をを3つ獲ったと紹介されていました。
僕はデスノートやライアーゲームのような頭脳戦系のお話が大好き!
頭がよくないので内容を完璧には理解できないのですが、ヒリヒリした雰囲気を楽しむのが好きなんです。
久しぶりにワクワクしたいなと思って読んでみました。
「地雷グリコ」の内容紹介
地雷グリコ
坊主衰弱
自由律ジャンケン
だるまさんがかぞえた
フォールーム・ ポーカー
エピローグ
「地雷グリコ」の感想
誰もが一度は遊んだことがあるゲーム(グリコ等)がアレンジされていて、親近感と真新しさがありました。
ルール説明のときに解説用のイラストが結構あり、小説なのにこんなに絵があるんだと驚きました。
でもこのぐらい親切に説明してくれる方がちょうどよいのかも。
文章だけだと途中から訳が分からなくなって読む気が失せることがありますし。
※ここからネタバレありなので要注意
ヒロインの女の子はルールの範囲内でズルやイカサマをするのが得意。
勝つためなら手段を選ばない戦い方をします。
どのゲームでもズルをするのですが、ヒロインの好感度は下がらず、つい応援してしまうという塩梅がよかったです。
特に「だるまさんがかぞえた」が面白かった。
内容は公園でだるまさんが転んだをアレンジしたゲームをするというもの。
この公園は360度生垣に囲まれていて外が見えないつくりになっています。
鬼はプレイヤーを視認しないといけないというルールがあり、ヒロインはこのルールを逆手にとって相手をハメます。
ヒロインの作戦は一度南口から出て道路を歩き、北口からまわりこんで対戦相手にタッチするというもの。
対戦相手はヒロインの動きは分かっているのに、ルール上身動きが取れずゲームセットを待つだけという展開に爽快感がありました。
これだけ書くと「それくらい普通じゃね?」と思うかもですが、それ以外にも色々な駆け引きがあっての作戦なんです。
「地雷グリコ」のまとめ
物語も生徒会メンバーと戦うところから始まって、最後は他校のボス(中学時代の友達)との最終決戦という流れが面白かったです。
ラノベ調でスラスラと読みやすく、漫画のような展開がよかった。
内容的にはラノベでシリーズものにしてもいいと思いましたが、欲張らずに1冊にまとめていた点も評価したい。
シリーズものになると結局読まないこともあるのでね…。
頭脳戦でドキドキできて、次は誰と戦うんだろうとワクワクもあり、いい気分転換になりました。
普段ミステリを読まない人、この作者さんが初めての方でも読みやすいと思います。
買って損はないと思うので、興味のある方は読んでみて下さい。