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今回は、為末大さんの「熟達論 人はいつまでも学び、成長できる」を紹介します。
目次
・基本情報
・この本を読もうと思ったわけ
・内容紹介
・この本で学んだこと
・まとめ
「熟達論」の基本情報
装幀 新潮社装幀室/装幀
発行形態 書籍、電子書籍
判型 四六判変型
頁数 218ページ
ISBN 978-4-10-355231-4
基礎の習得から無我の境地まで、人間の成長には5つの段階がある。
では、壁を越え、先に進むために必要なものは何か。
自分をどう扱えばいいのか。
「走る哲学者」が半生をかけて考え抜き、様々なジャンルの達人たちとの対話を重ねて辿り着いた方法論が一冊に。
経験と考察が融合した現代の「五輪書」誕生!
まえがき
序 熟達の道を歩むとは
第一段階 遊 不規則さを身につける
第二段階 型 無意識にできるようになる
第三段階 観 部分、関係、構造がわかる
第四段階 心 中心をつかみ自在になる
第五段階 空 我を忘れる
あとがき
「熟達論」を読もうと思ったわけ
僕は大人になってから、趣味でピアノを習い始めました。
最初は全然弾けませんでしたが、練習すれば上達し、とても楽しいです。
同時に「大人になっても、なぜ僕らは学ぶことができるんだろう?」という疑問が湧きました。
人が学習するプロセスに興味を持ち、この本で勉強したいと思いました。
「熟達論」の内容紹介
1.熟達とはなにか
熟達の最大の喜びは身体を通じて「わかっていく」ことにある。
ただ頭でわかるのとは違う、 「ああそうだったんだ」という深い腹落ち感を伴った理解だ。(略)
熟達にはこのような「身体でわかっていく」喜びがある。
成熟と共に探求が続いていくのだ。(P.41)
2.主体性を育むコツ
好奇心は内側から出てくるもので、思うようにはならない子供のようなものだ。
主体性を育むのは、自分の心を五、六歳ぐらいの子供だとして捉え、その子供を目的の方向に連れていく作業に似ている。(略)
主体性を保つということは、心の中の子供を守りきるということである。(P.70)
3.熟達の秘訣
熟達の道では集中の濃淡と距離の取り方が鍵になる。
一つのことに濃い時間を使い、関係がないと思われることにも薄く時間を使うことで刺激となり新しい発想がもたらされる。
集中の後には距離を取り客観視し整理する。
薄く多様な時間と濃く特化された時間、そしてそのことを忘れたかのように距離を取ること。
このバランスが重要だ。(P.129)
「熟達論」で学んだこと
僕のピアノの場合、今は「型」の段階だと思います。
当面の目標は、意識せずとも楽譜通りに弾けるようになること。
「反復練習に意味がある」、「上達に繋がっている」と思えると、練習のモチベーションも上がりました。
これから練習を続けていくと、自分にどのような変化が起きるのか。
そして体はどう感じるのかが、今から楽しみになりました。
「熟達論」のまとめ
この本に書かれているのは、スキルなどの表面的な学びではありません。
「人はどのように学ぶのか」という、奥深い学びの本質です。
最終的にゾーンに入ると、これまでの学びが解放され、本人不在の感覚になる。
という著者の考察も面白かったです。
社会人の方で勉強や趣味に打ち込んでいる方にオススメです。
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